解体されたピアノの弦や鍵盤を背景にクラシックなドレスがディスプレイされている。
大きなシルクのリボンを締め上げるようになっているハイヒール。
そしてビビットなゴブラン織りのストール。
ベルギー、アントワープにあるDRIS VAN NOTEN のブティックは憧れの世界だった。
ヨーロピアンとアジアがミックスされたテイストはいつも変わりない。
なのに毎シーズン女性の「着たい」気持ちをかきたててくれる。
ノスタルジックでエレガントな世界。
お店のスタッフの髪はクラシックに細かく編み上げられていた。

2階はメンズのフロアーなのだが、男性であるDRISの美意識がつまった世界になっている。
そのデザイナーの全てがつまったブティック。こんなお店はパリでもあまり出会えることは少ない。
自分の作品に物語りを持った人。それがデザイナーとなる人なのかもしれない。



Page22(文・写真/ K. Tadano )   





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