このところ、パリでもBIOブームなのかレストランやスーパー等、BIO専門店をよく見かける。
ここは「La pharmacie」というその名の通りもともと薬局だった場所をBIOレストランにしたお店。

店内はお香のかおり…。アジアの傘がなぜか逆さにぶらさがってたり、いろんな国の要素がいっぱいで統一性はまったくないのだけど、なんだか可愛くてリラックスできる店内。(日本にはないな…こういう雰囲気の店)
ちょうどティータイムでメニューには沢山のハーブティーの名前が並んでいて、
友人は5つのハーブをミックスしたものを、私は自分タイプにあったアーユルヴェーダのお茶を注文した。

午後三時でランチあとの静かな店内。そしてからだに良いお茶。
なぜだか、お店のマダムと男の子からもやんわりゆるーい空気が流れてきている。
どのテーブルの上も片付けなければならないランチの皿でいっぱいなのに、ふたりとも全く気にしてない。
平和すぎる…。なんだか必要以上に癒されてしまう。

そのうちカウンターの中から「アリガト。アリガトー?アリガトー」とマダムがつぶやいている。
私達に聞かせたいのか?と思ったら全然気にしてなくて、本気でありがとうを練習していた。

帰り際にアリガトウについて聞いたら、昔、リツ子サンという大変優しい日本の方と働いたことがあるらしく、彼女に教わったそう。「…サン」の意味を聞かれたので教えたら、ふたりとも「ニコラサン…ジュリ−サン」キャキャキャとこれまた楽しそうだった。
こんな可愛らしい人々だったらリツ子サンでなくとも優しくしてしまうだろう。
私だって優しくしたい…!!

お茶も大変美味しかったが、それ以上にお店のお二人が微笑ましく印象深いお店だった。





Page30(文・写真/ K. Tadano )   





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