パリ滞在中、前々回で登場したワイン輸入業の寺本さんから電話があり、「ワインの展示会があるの。チケットあるから行きましょう。」とのこと。
私がついていってもなんの役にも立ちそうにないのにいいのかなあ…と思いつつも、何か楽しそうと思い、社会見学に行ってみた。

会場は洋服の展示会場と同じく小さなブースに分かれていて、地方ごとに集まっていて解りやすい。
寺本さんにしたがって、テイスティングしたりしながら気になるブランドを回る。
どれも美味しくて、口から出すのがもったいないもの(!)のばかり。
接客してくれる方も家族経営が多いせいか、生産者の息子さんやお嬢さんだったりして、
ものすごく丁寧に優しく説明してくれる。さすが作り手!商品に愛情たっぷり。
ここまでにたくさんの手をかけてやっと完成させたワインの晴の舞台の日だもの、自分のワインに自信が伺える。

気になったのが、売ってる人とボトルのラベルと味がわりと似ていたことだ。
がっしりとした体格の男の人が、ラベルも少し重々しいデザインの味もがっしりしたワインを。
王子様のような金髪のエレガントな男性が、エレガントで華やかなワインを。
それぞれ扱っていたのが面白かった。偶然なのかなんなのか…?なんででしょう。

お昼は無料でたくさんの美味しいチーズやサラミなどが振る舞われて、午後には大好きなラデュレのマカロンやショコラまで…!自分の好きなワインの生産者にも会えたし、かなり大満足の一日でした。
ああ…もう一度行きたい。





Page36(文・写真/ K. Tadano )   





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