本年もあけましておめでとうございます。
…と言っている間に半月が過ぎてしまった!
年末、年賀状を書きながらお世話になったいろんな方の事を思った。
「あぁ…この方にもご無沙汰してしまっているな」と思いつつ、
その方の事を思い出させてくれる時間は大切だった。
「手紙」と「手紙をくれる人」。
私はこのふたつにとてもお世話になっている。
「書くこと」と「書いてくれること」。
そして、このふたつは自分の中をとても整理してくれる。
10年以上ずっと文通している友人がいる。
その人とはメールも電話もしない。
すべては手紙だけだ。
ほんの些細なことも。
そんな相手がいる自分を幸せ者と思う。
手紙が好きなもうひとつの理由、
それは紙が好きだから。
パリに素敵な文房具の店を見つけた。
お城の切り絵が施されたカードや美しい装丁のノート等…
もうお店ごと買い取りたいくらい魅力的なものであふれてだが、
悩んだ末、ラベンダーの香りのインクと手の形をしたペン先を買った。
こういうお店を見ると…
日常で使うものに、こんな美しいものを使ってみたいな
と思わされる。
こんな便箋で手紙をもらったら…と勝手に想像して嬉しくなる。
なんとも素敵だったのが、
お店のオーナーがもらったと思われる
大量の古い手紙が壁一面に美しく貼りつけられていたことだった。
きっと一通一通に物語りがあるはず。
この方も、送り主ひとりづつ思い出しながら貼ったのかもしれない。
Page41(文・写真/ K. Tadano )
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