

パリの街角のアートといえば、
やっぱりポスターだろうか。
急いでいるときに限って、
「わ!素敵。」と思ってしまうデザインや展覧会のポスターに出会い
紙に印刷されたデザイン物が大好きな自分。
つい、足を止めてしまう。
やはりパリは美術館が多いせいか、
商品の広告よりも
絵画や舞台、写真展など、芸術系のものがとても多い。
本当に感心するのは…そのデザイン。
ちょっと固そうな展覧会なんかも、ポップな色合い。
「許されちゃうんだ〜」と、パリの懐の大きさにうなずくばかり。
昨年の秋ごろ。
ヴェルサイユ宮殿内でキッチュなウサギやマイケルジャクソンの像で有名な
アメリカの現代アート作家、ジェフ・クーンズの展覧会が行われていた。
豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿の室内に、ステンレスのウサギが異質にキラキラ光っている。
ゴージャスな装飾物とステンレスの無機質さが面白い。
それ以上に「この組み合せ、許されちゃうんだー」とまたまた感心したりして。
最近の映画で、女優たちのドキュメンタリー映画が上映されていたのだけれど、
そのポスターも裸体の女性が山になっていた。
日本で上映される時、どんなポスターになるのかな。
そうとう大胆なのだけど、
「見てみたい!」って思わせるデザインの大きな力に
ただただ、感心するばかり。
Page55(文・写真/ K. Tadano )
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