世界最古のデパート、ボン・マルシェの近くにある
オーガニックの市場「マルシェ・ラスパイユ」。
野菜、ワイン、キッシュ、スープ、お菓子、コスメまで…
オーガニックのあらゆるものが売られている市場。
見ているだけでとっても楽しいし、
からだにも良いなんて、得した気分!
ここでの目的はカティアさんというマダムが調合した
アロマテラピーの化粧品。
日本の本で紹介されていて、前から気になっていたのだ。
噂通り、ご本人が自らスタンドにたっている。
きびきびした元気のよさそうなマダム。
自分の肌の状態を話してみると、
さっそくクレンジングオイルとローションと
すごく良い香りの薔薇の美容液を選んでくれた。
薔薇の香りにもう、ウットリ…。
「3日使って変化があったら、すぐに電話をちょうだいね!」
とサロンの電話番号を手渡された私。
市場なのに、アフターケアまで心配してくれるなんて!
と、なんだかとても感心してしまった。
自分の商品に自信があるんだろうな。きっと。
後日、使い心地がとっても良かったので、
マレ地区にあるサロンまで行ってみた。
市場のイメージが強かったせいか、
とってもお洒落なサロンでびっくり!
ラベンダーのバスソルトやカモミールの化粧水など…
欲しいものがいっぱいあった。
エステのメニューもあり、(しかもそんなに高くない。)
絶対、次回はトライしようと思ってしまった。
会計しようと思い、店の奥に行くと
褐色の肌のインド系の女性が
鮮やかなブルーのサテン地のガウン姿で
ひっそりと座っていた。
座っている姿がとっても優雅で、
薄暗い店内に漂うアロマがまた、
妖艶な感じでなんだかドキドキしてしまった。
あれも、アロマの効能なのかな。
だったら植物の力には科学では証明できない、
その人の本来持ってる「魅力」を引き出す魔法があるのかも。
…なんて思ってしまった。
Page59(文・写真/ K. Tadano )
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