いつも気になる壁があります。
北マレにあるマルシェの横の通りの壁。

どのくらいのペースで変えられているのかはわからないのですが…
小さな通りに面した壁がいつもギャラリーのように
いろんな写真をコピーした紙が
無造作に何百枚も貼られています。

それは毎回、
違うテーマなのです。

前回、通りかかった時は
いろんな人の喉(!)を写したものが
ずーっと貼ってあったり、
(ちょっと不気味ですが)
張り紙さえも、かっこ良くて感心してしまいます。

先日貼ってあったのは
レトロないろんなマダムの張り紙。

グレタ・ガルボのような
装いの女性達。
ところどころ破れた箇所に
フランス語の文字や
いたずら書きが書かれているのが楽しい。

ヘアースタイルやファッション、
パールのネックレス…
昔の女性はこんなにおめかしして出掛けていたなんて
とても素敵だな、と再確認。
帽子もとてもエレガント。

こんなスタイルで、
枯れ葉の舞う秋のパリを散歩する人を見てみたい。

秋にはこんなクラシカルな洋服が
トレンドとしてやってくるようです。

壁のいたずらな張り紙も
しっかり流行を押さえているなんて
さすが、パリ!と思いました。



Page 71 (文・写真/タダノカオル)

 
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