9月30日、パリ、18時。
Miki MIALYの30周年記念である、ファッションショーが行われました。

会場の入り口に着くと、すでにたくさんのMikiファンで賑わっていて
Mikiさんの夫でもあり、仕事上のパートナーでもある、
ブルーノさんが笑顔でお客様をお出迎え。
待ってるお客様もとても嬉しそうでした。

会場は金色の麦の穂がまっすぐと飾られ、
シンプルだけど、効果的な演出。
黒いカーペットのランウェイが、春夏の清々しい雰囲気に変身…!

今回の2011年春夏コレクションは
都会のソフトでエレガントなミリタリースタイル。

金色の麦の穂の横を
カーキやニュアンスのあるベージュの
ドレープたっぷりのロマンティックなブラウスや
しなやかなシルクのカーゴ・パンツを着たモデルたちが歩いて行く。

どれもカジュアルなはずのアイテムが
生地感やドレープで
軽快ながらも、洗練されたしっとりとした女性らしさを表現されていて
ためいきばかりの作品ばかり。
ショーは素晴らしく…そして爽やかな雰囲気の中、お客様の暖かい拍手で幕を閉じました。


Mikiさんの洋服を見る度、
「透明感」というキーワードが浮かびます。
ギリシャ彫刻のようなたっぷりとしたドレープからのぞく女性の首や手は、
着ている本人が考えている以上に、華奢な透明感を醸し出してくれる。
女性には嬉しい効果。

なんでこんなに細かいニュアンスを表現出来るにだろう?
なんでこんなにどんな女性をも、上品で都会的にさせられるんだろう?
と、いつも思います。
今回、その答えを見つけました。
きっと…30年という長く培われてきた、
ファッションデザイナーとしての土壌なんだ、ということ。

どんなことでも長く続けるということは大変ですが…
その精神と時間を傾けてつくったものには、
「その人が持っている本来の魅力」を
さらに引き出す「力」が備わっているのかもしれません。

Miki MIALYは 一度袖を通すと離れられなくなる
「作品」と呼びたくなる洋服です。

その30年という時間と思いをこめた一枚一枚。
これからも、その美しい作品と人柄のファンでいます。

Page 73 (文・写真/タダノカオル)

 
company       link      Howtoorder
 
★ Back Number / Page
1  2  3  4  5   6  7   8   9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  32  33  34  35  36  37  38  39  40  41  42  43  44  45  46  47  48  49  50  51  52  53  54  55  56  57  58  59  60  61  62  63  64  65  66  67  68  69  70  71  72
Copyright (C) FORTUNA. All Rights Reserved.