「Paris Dialy」〜パリのこと、日々の生活の様々なことを綴っていきます〜


「ARTISTA」の展覧会がはじまってからー

「こんな場所があるんだ」「なんだろう?」と
SYMBIOSISのウインドウを行き交う人々が覗きこんでくれます。

おじいさん、若い学生さん、お洒落なカップル、
郵便局のひと、etc…

そんな姿を中から嬉しい気持ちでながめる私たち。

ウインドウを飾るのは、2メートル近くある、
大きなさなぎのような和紙でできた彫刻。
見方によっては…大きな白い花のようにも、
そして、誰かをずっと待っているような
静かな人が佇んでいるようにも見えます。

壁にも動き出しそうな鳥の羽根のような作品。
加藤宏子さんの和紙でできた彫刻は
なんとなく怖く、美しい。だから惹き付けられる。

その下には、蔦井乃理子さんのぽってりとした銀色の器たち。
やさしく、そして凛として、春の日差しのなかで仲良く寄り添っています。
ひとつひとつに個性があり、顔が違うのです。
どれも素敵で、選ぶのにひと苦労しているお客様たちも。

つめたく透明な輝きを放っているのが、
江戸切り子の技術を生かした
SIRI SIRIのガラスジュエリー。

意外にも男性のお客様がうっとりと見つめているのに何度か遭遇。
ミニマルなデザインと確かな技術から生まれたこのジュエリーは
プロダクトデザインを意識したフォルム。
洗練された車や時計、建築になにか共通するものを感じさせます。
キリリとしたエレガントさがたまりません。


こうやって、本間真理さんの思惑で、
はじめて会う3人の作品がSYMBIOSISに集まったのでした。

陶芸家の蔦井乃理子さん、彫刻家の加藤宏子さん、SIRI SIRIの岡本菜穂さん、
そして今回の企画をして下さった、本間真理さん。

ちょうど3月のひな祭りの時期に、
作品も人柄も超ド級に魅力的な女性達との縁ができたのも、
私にとって人生レベルでそうとう幸せなのでした。



3月30日までです。
是非是非、お立ち寄り下さい。
「アートを日常へ」という本間さんの気持ちが伝わる展覧会です。



Page 87 (2012.03.15 文・写真/タダノカオル)



★Paris Diary / Back Number
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 .... 80 81 82 83 84 85 86


*69〜79までのバックナンバーは工事中のため、後日掲載致します。(毎月15日更新)



Copyright (C) FORTUNA. All Rights Reserved.